▽ネタニヤフ首相、バイデン氏にイスラエル支援を感謝-協力継続の意向<bloomberg日本語版>2024年7月26日 4:35 JST

  • イスラエル首相訪米、ハマスとの戦争巡る民主党内の亀裂浮き彫りに
  • ネタニヤフ氏の米議会演説、多くの民主党主要議員がボイコット
US President Joe Biden, right, and Benjamin Netanyahu, Israel's prime minister.
US President Joe Biden, right, and Benjamin Netanyahu, Israel’s prime minister. Photographer: Samuel Corum/Sipa

イスラエルのネタニヤフ首相はバイデン米大統領にイスラエル支援を感謝し、今後も協力していく方針を確認した。バイデン氏が再選断念を表明して以降、外国首脳と会談するのはこれが初めて。

  ネタニヤフ氏は25日、ホワイトハウスの大統領執務室で「誇り高きユダヤ人シオニストから誇り高きアイルランド系米国人シオニストへ、50年にわたる公務と50年にわたるイスラエル国家への支援に感謝したい」と語った。

  さらに、2人は「40年来の知り合い」だとし、「今後も共に取り組んでいきたい」と続けた。

  ネタニヤフ氏とバイデン氏は、公の場では友好的な関係を見せつつも、イスラム組織ハマスに対するイスラエルの戦争遂行を巡っては衝突してきた。

  民主党はハリス副大統領を大統領候補として、11月の選挙で共和党のトランプ前大統領と対決する見通しだ。だがガザでの情勢を背景に、選挙に向けた民主党の団結に亀裂が生じる恐れも出ている。戦争が始まって以降、パレスチナ人の苦しみに対してはハリス氏の方がバイデン氏よりも強い共感を示してきた。

  ネタニヤフ氏の訪米は、民主党内のそうした緊張を浮き彫りにした。同氏は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、ハマスに対するイスラエルの戦争を擁護。ガザで増え続ける民間人の死者を巡る懸念を退け、戦争での勝利に向けて米国に迅速な武器提供を要請した。ペロシ元下院議長を含め、民主党では主要議員の多くが演説をボイコット。連邦議会議事堂の近くでは大規模な抗議活動が行われた。

原題:Netanyahu Says He Will Keep Working With Biden After 2024 Exit(抜粋)