Vinicy Chan、Dinesh Nair

  • 過半数株を保有するクオンティニュアムの上場を検討-関係者
  • 米国で来年にもIPO実施の可能性、いくつかの投資銀行と協議

ハネウェル・インターナショナルは、過半数の株式を保有する量子コンピューティング会社クオンティニュアムを来年にも上場させることを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  同関係者によれば、ハネウェルは米国での新規株式公開(IPO)の可能性をいくつかの投資銀行と協議。クオンティニュアムのバリュエーションとして約100億ドル(約1兆5400億円)を目指す可能性があるという。関係者は情報が非公開であることを理由に匿名を条件に語った。

  ブルームバーグ・ニュースによるこの報道を受け、ハネウェル株は26日の米市場で一時2.6%上昇。日中ベースで6月初旬以来の大幅高となった。

  協議は初期段階で計画の詳細は変わり得ると、同関係者は述べた。ハネウェルの担当者はコメントを控え、クオンティニュアムの担当者も現時点でコメント要請に応じていない。

  クオンティニュアムはケンブリッジ・クオンタムとハネウェル・クオンタム・ソリューションズの統合で2021年に誕生。同社ウェブサイトによると、米英とドイツ、日本に拠点を持ち、従業員数は約500人。

原題:Honeywell Weighing Quantinuum IPO at $10 Billion Valuation (1)(抜粋)