Stephen Stapczynski

アークティックLNG2の衛星写真:左が7月15日、右が8月1日
アークティックLNG2の衛星写真:左が7月15日、右が8月1日 出所:センティネル2

北極圏にあるロシアの液化天然ガス(LNG)積み出しプラントに、大型船が接岸していることが衛星写真で明らかになった。米国の制裁を逃れてLNGを輸出しようとしていると考えられる。

  「アークティックLNG2」を率いるロシアの独立系天然ガス会社、ノバテクは大型船の接岸とその画像についてコメントを出しておらず、LNGが積み出されているとも確認していない。画像は衛星センティネル2が撮影した。

  1日頃に同施設に接岸したこの船は、長さがおよそ280メートルで、典型的なLNG船のサイズと一致する。

  衛星画像はまた、近隣施設での炎も写しており、余剰ガスを焼却処分するフレアリングが行われている可能性が高い。LNG生産を加速している可能性が示唆される。

  カリプソ・コモディティーズ社のLNGリードスペシャリスト、メーディ・トゥイール氏は「間違いなくLNG船だ」と話す。「大きな炎は設備を再稼働したことを示している」と述べた。

  ノバテクに通常営業時間外にコメントを求めたが返答はない。

原題:Satellite Images Show LNG Ship at Sanctioned Russian Plant (1)(抜粋)