Nishant Kumar
- サザン・リッジズのファンド、今年のプラス分の大半失いリスク削減
- アイスラーのマルチ戦略ファンド、現在のリターンはマイナス1.75%
最近の世界的な金融市場混乱を受け、いくつかのファンドが打撃を被っている。ブルークレスト・キャピタル・マネジメントで運用経験のあるモヒット・クラナ氏は、自身のヘッジファンドで損失を出し、リスクを削減した。アイスラー・キャピタルは今年これまでのリターンがわずかながらプラスだったが、マイナスに沈んだ。
クラナ氏の「サザン・リッジズ・マクロ・ファンド」は、アジア時間5日の営業時間終了までの3営業日間に、リターンを約3%削った。投資家向け最新情報をブルームバーグ・ニュースが確認した。今年のリターンの大半を失ったことになり、リターンは現在、プラス1.2%に縮小した。
別の資料によると、2019年に取引を開始して以来、同ファンドの最大ドローダウン(ポートフォリオのピークから底までの落ち込み度合い)はこれまで1.7%だった。
クラナ氏側は「進行中の市場ストレスに対応して、ポートフォリオレベルでポジションを削減した」と顧客に説明した。
また、アイスラーのマルチ戦略ヘッジファンドは先週のリターンが約2%のマイナスとなって年初からのプラス分を全て失い、現在ではマイナス1.75%。投資家向けレターで明らかになった。
サザン・リッジズ・キャピタルの担当者は、現時点でコメント要請に応じていない。アイスラーもコメントを控えた。
原題:Ex-BlueCrest Trader’s Fund Cuts Risk After Losses; Eisler Drops(抜粋)