Shery Ahn、中道敬
野村ホールディングスでホールセール部門長を務めるクリストファー・ウィルコックス氏は7日、ブルームバーグテレビに出演し、日本銀行による7月下旬の追加利上げ決定について「完全に正当化された」と述べ、日銀の判断は適切であったとの認識を示した。
ウィルコックス氏は、投資家が金利の低い円を借り入れて高利回りの市場に投資する、いわゆる円キャリートレードについて、まだポジションは残っているとの見方を示した。多くのトレーダーが日銀の利上げを受けポジションを解消する動きが出ていた。
日本の株式相場は8月に入り下落傾向を強め、5日は米国経済の先行き懸念や急激な円高・ドル安を背景に、日経平均株価が過去最大の下げ幅を記録。しかし、6日には急反発した。
野村HDのクリストファー・ウィルコックス氏はブルームバーグテレビのインタビューに答えた
キャリートレードについてウィルコックス氏は、「日銀は非常に賢く動いている」とし、「もし彼らが動かなかったら、ポジションは大きくなる一方だっただろう」と語った。
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