Fiona Rutherford、Sophia Vahanvaty

  • オミクロン型変異株「KP.2」をターゲット、全米で感染例が増加
  • ウイルス活動レベルは「非常に高い」とCDC、一般的に症状は軽い

米食品医薬品局(FDA)はファイザーモデルナが開発した新型コロナウイルスの最新版ワクチンを承認した。全米で感染例が増えていることが背景にある。

  最新版のワクチンは現在流行しているオミクロン型変異株「KP.2」をターゲットとしており、FDAは12歳以上への接種を承認した。11歳未満で6カ月以上の子どもへの接種には緊急承認を出している。

  米疾病対策センター(CDC)によれば、下水中のウイルス検出濃度が上昇していることから感染流行が懸念されている。下水中の濃度がそのまま感染者数に算出されないものの、濃度の高さは感染者が増加している可能性が高いことを示す。

IMAGE UNDER EMBARGO UNTIL FDA APPROVAL
ファイザーが製造したKP.2対応型の新型コロナウイルスワクチン出所:ファイザー・ビオンテック

  CDCは全米でのウイルス活動レベルを「非常に高い」に指定したが、入院件数は依然として低い。新しい変異株に感染した場合の症状は、一般に比較的軽いという。

  接種が始まるには、CDCが正式な勧告を出す必要がある。同センターによると昨年のインフルエンザ流行期、新型コロナウイルスの最新版ワクチンを接種したのは成人の4分の1にも満たなかった。

原題:FDA Approves Updated Pfizer, Moderna Covid Shots as Cases Rise(抜粋)