- 犯罪放置の疑い、未成年への犯罪取り締まる仏当局が逮捕状-AFP
- ロシア出身でドバイ在住のドゥーロフ氏、ロ大使館が弁護士と接触
通信アプリ「テレグラム」のパベル・ドゥーロフ最高経営責任者(CEO)がフランス当局に身柄を拘束されたと、在フランスのロシア大使館が声明で明らかにした。
「(身柄拘束がメディアで報じられた後)直ちにフランス当局に理由の説明を求めると同時に、ドゥーロフ氏の権利保証および領事館へのアクセスを要求した」と声明は説明。「現時点でフランス側からこの件に関する連絡はない」としている。
ロシア大使館の担当者がドゥーロフ氏の弁護士と連絡を取っているという。
ドゥーロフ氏(39)はテレグラムに関連した犯罪の疑いで24日、ルブルジュ空港で逮捕されたと、AFP通信がこれより先、匿名の関係者による情報として報じていた。テレグラムを使った犯罪を放置した疑いがもたれており、25日に出廷が見込まれているという。
テレグラムのウェブサイトによると、ドゥーロフ氏はドバイ在住で、フランスとアラブ首長国連邦(UAE)の国籍を持っている。ロシア国籍を放棄したかどうかについては、これまでにコメントしていない。
パリの検察当局は「捜査中の手続き 」につき、現段階でコメントすることはないとした。パリ警察と同市裁判所、テレグラム、UAE外務省に通常の営業時間外にコメントを求めたが、いずれも返信がない。
AFP通信によると、逮捕状を出したフランスの公共機関OFMINは未成年への暴力撲滅を目指し、詐欺や麻薬取引、ネットいじめ、組織犯罪、テロ支援の商機的調査をとりまとめる。
ドゥーロフ氏逮捕の報道を受け、テレグラムと関連する暗号資産(仮想通貨)トンコインの価値は一時23%下落した。
原題:Russian Embassy Says Telegram CEO Durov Arrested in France(抜粋)