セブン&アイ買収「歴史的意義」も、米アーティザン運用担当が見解

[東京 27日 ロイター] – セブン&アイ・ホールディングス(3382.T), opens new tabの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズの運用担当者ベン・ヘリック氏は、 カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ATD.TO), opens new tabによる買収提案が「歴史的意義」をもたらす可能性を指摘し、早期に交渉するべきとの見解を示した。

へリック氏は、クシュタールの買収提案が友好的である間にセブン&アイ取締役会は交渉に臨み、利害関係者に良い結果をもたらすチャンスを高めるべきと指摘。

「今回の件で取締役会や日本企業全体の評判において最も重要なのは、株主にとって公正、独立的なプロセスをたどることだ」とし、「このプロセスの結果は、歴史的意義をもたらす可能性がある」との見方を示した。

アーティザンがセブン&アイの経営陣とやりとりしているかどうかについてコメントを控えた。

ヘリック氏は、経営陣が説明責任を持ち「世界クラスの資産の価値を実現」できる、独立した取締役会と会長がセブン&アイに誕生したのは、アーティザンの取り組みが寄与したからだと述べた。

LSEGのデータによると、アーティザンはセブン&アイの発行済み株式の0.85%を保有している。

セブン&アイは、個別の株主についてはコメントしないとした。