Michael Nienaber、Arne Delfs

  • テューリンゲン州では極右AfDが第1党の見通し-出口調査
  • 保守系のCDUは票を集める、ザクセン州で第1党の勢い

1日に投開票されたドイツ東部2州の州議会選で、ショルツ首相率いる連立与党は票を伸ばせなかった。極右と左派のポピュリスト政党が、両州の約半数の票を得たもようだ。

  選挙はテューリンゲン州とザクセン州で行われた。独公共放送ARD向けに実施された出口調査によれば、テューリンゲン州では極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率30.5%で勝利する見通し。極右政党がドイツの州議会選で勝利を収めれば、第2次世界大戦後で初となる。ただ、政権を樹立できる可能性は極めて低い。

  ショルツ首相の社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)から成る連立与党は、3党合わせて両州でそれぞれ15%ほどの得票率にとどまった。FDPは単独では得票率5%未満で、小党分立を防ぐための5%条項を満たせず、いずれの州議会でも議席を獲得できなかった。緑の党はテューリンゲン州で5%を下回った。

  主要政党で票を集めたのは保守系のキリスト教民主同盟(CDU)だけで、ザクセン州で第1党となり、テューリンゲン州では2位に入った。

THURINGIA EXIT POLL SAXONY EXIT POLL 
AfD30.5%CDU31.5%
CDU24.5%AfD30%
BSW16%BSW12%
Left12.5%SPD8.5%
SPD7%Greens5.5%
Greens4%Left4%
FDP1.3%FDP1.1%
Source: ARD/infratest dimap   

原題:Scholz Coalition Crushed in German Votes as Populists Surge (1)(抜粋)