米アマゾン・ドット・コムはアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)の下、管理職層の削減を進め、組織を合理化する。従業員に対しては、来年1月から週5日間オフィスで勤務するよう命じた。
新たな方針は16日、従業員向けに文書で発表された。一部のベテラン社員の間ではここ数年、こうした動きを予想する声があった。延々と熟考を重ね、不必要な会議を開き、社内の承認手続きにいくつもの階層がある。こうした話はアマゾンではありふれた話になった。
ジャシーCEOは自身のメモの中で、こうした状況に言及。「決定を下すための複数の会議、そのための事前会議、さらにその事前会議のための事前会議。幹部の人数も増え、彼らは案件を前に進める前に自分たちが中身を見直す必要があるように思っている。決定が別の場所で行われることから、発案者は自らが提案する必要はないと感じている」と指摘した。
アマゾンはオフィス勤務者がどこで働くかについて、これまで比較的柔軟な方針を採ってきた。チームの状況に応じて、最低週3日間オフィスで勤務することを求めてきたが、その方針を転換する。
来年1月からは、酌量すべき事情がある場合や、幹部が既に完全リモート勤務を認めたケース以外は週5日間オフィスで働くよう求めた。
原題:Amazon CEO Vows Leaner Teams Amid Bloat, Ends Work From Home(抜粋)