Saritha Rai

  • 毎年40-55%拡大し、7800億-9900億ドル規模に-リポートで予想
  • 半導体やパソコン、スマートフォン不足を引き起こす可能性も

人工知能(AI)関連製品のグローバル市場は急拡大しており、2027年には最大9900億ドル(約142兆円)規模に達するとコンサルティング会社のベインは予想した。この技術の急速な普及が企業や経済に大きな変化をもたらしている。

  ベインは25日公表した「テクノロジーリポート2024」でAI関連サービスやハードウエアなどの市場について、売り上げ規模が昨年の1850億ドルから毎年40-55%拡大し、7800億-9900億ドルに膨らむとの見通しを示した。

  AI市場の成長は、それを使って効率アップを図る企業や政府が推進する、より大規模なAIシステムとそれを訓練・作動させるデータセンターの拡大によって加速する見込みだ。 

  需要は急速に増えつつあり、サービスを稼働させるのに必要な半導体などの部品サプライチェーンを圧迫しそうだとベインは分析。地政学的な緊張と相まって、販売増が半導体やパソコン、スマートフォン不足を引き起こす可能性があると警告した。

  ベインは発表資料で、「こうした変化は、インフラエンジニアリングや発電、冷却といったデータセンターを支えるエコシステムに大きな影響を与えると予想される」と指摘した。

原題:AI Market Will Surge to Near $1 Trillion by 2027, Bain Says(抜粋)