- MLF金利0.3ポイント引き下げ-21年12月以来の大規模な資金吸収
- 人民銀総裁は24日の記者会見で金利引き下げ方針を示していた
中国人民銀行(中央銀行)は25日、中期貸出制度(MLF)を通じ流動性を吸収するとともに、1年物金利を2%に引き下げた。これまでは2.3%だった。人民銀は政策の枠組みを全面的に見直している。
今回のMLFでは、純額2910億元(約5兆9300億円)の資金が引き揚げられた。2021年12月以来の大規模な資金吸収となった。
人民銀の潘功勝総裁は北京で24日開いた記者会見で、中国経済の浮揚を狙った景気刺激策の一環として、MLF金利を0.3ポイント程度引き下げると異例の発表を行った。市中銀行の預金準備率も0.5ポイント引き下げ、1兆元の長期流動性を放出する方針も示した。
人民銀はメインの政策手段を7日物リバースレポ金利に移行し、MLF金利の役割を小さくしつつある。 MLF資金の公開市場操作(オペ)は預金準備率など他の手段に徐々に置き換わっていくと広く予想されている。
新たな政策の枠組みにより、人民銀は市場金利にこれまで以上に効果的に影響を与えることができ、国際的な慣行とも足並みをそろえることになる。
原題:China Cuts One-Year Rate, Withdraws Cash From Banking System (1) (抜粋)