メキシコ初の女性大統領就任、シェインバウム氏 財政再建が課題

[メキシコ市 1日 ロイター] – メキシコで1日、クラウディア・シェインバウム氏(62)が女性として初めて大統領に就任した。任期は6年間となる。

この日開催された就任式でシェインバウム氏は、女性の権利を強化し、引き続き海外からの投資を呼び込む方針を掲げた。

シェインバウム氏は気候科学者で、メキシコ市市長を務めた経歴も持つ。

ロペスオブラドール前大統領は最低賃金の倍増や貧困・失業対策などで人気を博し、後継者となるシェインバウム氏を大統領選での圧勝に導いた。

しかし、「変化を伴う継続」を約束してきたシェインバウム氏は、1980年代以来最大の財政赤字と経済成長の停滞を引き継ぐことになる。

専門家は歳入増には税制改革が必要だと指摘するが、シェインバウム氏は抜本的な税制改革は計画していないと公言している。

投資銀行ブラデスコBBIのエコノミスト、ベルナルド・カイザーマン氏は「現在市場が抱いている好意的な見方を維持したいのであれば、重要な財政再建策を実行しなければならないだろう」と述べた。