▽米、イスラエルのレバノン作戦を支持 紛争拡大リスクでも<ロイター日本語版>2024年10月4日午前 6:13 GMT+9
[ワシントン 3日 ロイター] – 米国務省のミラー報道官は3日、イスラエル軍によるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する空爆と「限定的な」地上作戦について、イスラエルの当初の目標を超えて拡大するリスクがあると認めつつも、米政権は現時点で支持していると明らかにした。
ミラー報道官は定例記者会見で、全ての紛争の性質は「流動的」かつ「予測不可能」であるため、イスラエルがレバノン南部でヒズボラのインフラを一掃し、避難しているイスラエル市民を帰還させるという目標の達成にどの程度の時間がかかるかは不明とした。
その上で「最終的には停戦と外交的解決を望むが、われわれは現時点でイスラエルがテロリストに裁きを受けさせるのは適切と考えている」と述べた。
イスラエル軍は同日、地上侵攻したレバノン南部で、新たに20を超える町の住民に避難指示を出した。避難を警告された町はこれで70に上る。レバノン政府によると、これまでに120万人超の市民が避難を余儀なくされている。また、イスラエル軍は3日未明にベイルート中心部を空爆し、レバノン保健当局によると、9人が死亡した。 もっと見る
▽米、イスラエルとイラン石油施設攻撃巡り協議か ミサイル攻撃の対応で<ロイター日本語版>By ロイター編集2024年10月4日午前 6:31 GMT+9
[ベイルート/エルサレム/ワシントン 3日 ロイター] – バイデン米大統領は3日、イスラエルがイランによるミサイル攻撃の報復としてイランの石油施設を攻撃することを支持するかという記者団からの質問に対し「議論しているところだ」と応じた。
さらに「今日は何も起こらない」と述べ、3日中にイスラエルが報復攻撃に踏み切る可能性を否定した。
バイデン氏は2日、米国がイスラエルによるイラン核施設への攻撃を支持するかという質問に対し「答えはノーだ」と応じていた。 もっと見る
その後、米当局者は「バイデン大統領が述べたように、われわれは引き続きイスラエルと1日の攻撃に対する対応を協議している」とし、イスラエルがイラン石油施設を攻撃するかどうかを含め、「どのように対応するかなお検討中とわれわれは理解している」と述べた。
米国防総省のシン副報道官も、イスラエル当局者とイランの攻撃への対応を巡り協議中とした。ただ詳細には踏み込まず、「イスラエルと協議しているが、イスラエルの対応を巡り憶測するつもりはない。しかし、米国はイスラエルとの関与を続ける」と述べた。
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