Susanne Barton

 サマーズ元米財務長官は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月の会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを決定したのは間違いだったとの見解を示した。4日に発表された9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回った。

  サマーズ氏は、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「今になって思い返せば、9月の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げは間違いだったといえる。ただ深刻な結果を招くようなものではない」と投稿した。

  9月の非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増と、6カ月で最大の伸び。失業率は4.1%に低下し、平均時給は前年同月比で4%増加した。

  サマーズ氏は「9月の雇用統計は、高い中立金利の環境にあるのではないかという疑いを裏付けている。責任ある金融政策として利下げにおいて慎重さが求められる環境だ」と付け加えた。

原題:Summers Says 50 Basis Point Cut in September Was ‘A Mistake’(抜粋)