▽ハマスは「不死鳥のように」復活へ、活動継続と元最高指導者<ロイター日本語版>2024年10月8日午前 9:27 GMT+9
By Samia Nakhoul, Ahmed Jadallah, Andrew Mills
[7日 ロイター] – 1996─2017年にイスラム組織ハマスの最高指導者を務め、現在も幹部として影響力を持つハレド・メシャル氏(68)はロイターのインタビューで、ハマスはイスラエルとの戦闘で大きな打撃を受けたものの、灰の中から不死鳥のようによみがえると述べた。戦闘員の勧誘や武器製造を続けているとも明かした。
戦闘の引き金となったハマスによるイスラエル奇襲攻撃から1年を迎える中、メシャル氏は1948年のイスラエル建国に際し多くのパレスチナ人が難民となった「ナクバ(大惨事)」にさかのぼる76年の歴史の一部としてイスラエルとの紛争を位置付ける。
「パレスチナの歴史は周期でできている」とし、「殉教者を失い、軍事力の一部を失う局面もあるが、神のおかげでパレスチナの精神は不死鳥のようによみがえる」と語った。
また「ハマスは弾薬や武器の一部を失ったが、なお若者を集め、かなりの弾薬と武器を製造し続けている」とした。
ハマス指導部で30年近く重要な役割を果たし、現在はハマスの外交の顔とみられているメシャル氏は、最高指導者を退いた後も影響力を持ち続けている。
イスラエルとの和平については、ネタニヤフ政権が続く限り可能性はないと言明。「(イスラエルの)占領が存在する限り、この地域は時限爆弾であり続ける」と述べた。
▽イスラエル大使が国連非難、「使命果たしてない」 戦闘継続を表明<ロイター日本語版>2024年10月8日午前 7:48 GMT+9
[国連 7日 ロイター] – イスラエルのダノン国連大使は7日、パレスチナ自治区ガザで拘束されている人質が全員解放されるまで戦闘を続けると表明し、国連はその使命を果たしていないと非難した。
ダノン氏は国連で、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲から1年に合わせハマス攻撃の犠牲者を追悼する集会を開催した。
国連の安全保障理事会と総会による決議について「国連は罪のない人々を守り、悪を非難するという最も基本的な使命を果たしていない」と批判した。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使も参加し、安保理の中にも外にもハマスの残虐行為を非難せず、ハマスという言葉さえ口にしない人々がいると指摘した。
「この地域には、ハマスの行動を土台にして、中東をより広範な戦争の崖っぷちに追いやろうとしている者がいる。フーシ派やヒズボラのようなテロリスト集団だ」と述べ、イランがこの状況を利用して 「破壊的な意図」 を進めようとしていると語った。
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