ASML Holding NV Earnings News Conference
Photographer: Peter Boer/Bloomberg

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

ASMLの先行き

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングのクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は、半導体市場が「2025年に入ってもかなりの間」は遅々とした回復にとどまるとの見方を示した。誤って7-9月(第3四半期)決算を予定より1日早く発表した問題については、極めて遺憾とした上で、「技術的なエラー」によるものだったと説明した。人工知能(AI)アクセラレーターのリーダー、米エヌビディアは生産が需要に追いつかないとしているが、インテルやサムスンなどはここ最近苦戦しており、半導体企業は明暗が分かれている。

大幅増益

モルガン・スタンレーの7-9月はトレーディング収入と投資銀行業務の手数料収入が予想を上回り、32%の増益となった。トレーディング収入は前年同期比13%増。ウェルスマネジメント部門収入は72億7000万ドルとアナリスト予想を上回った。テッド・ピックCEOは、投資銀行業務は数年間のサイクルの転換期にあり、手数料が回復すれば同社にとって好機となるだろうと述べている。

復調続くか

半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)にとって、17日の7-9月決算発表は大きな正念場となりそうだ。エヌビディアの次世代AIチップへの懸念後退やアップルの新型iPhoneに対する楽観論を追い風に、TSMCの米国預託証券(ADR)は8月の安値から30%値上がりし、14日には過去最高値を更新した。暫定ベースの7-9月売上高は市場予想を上回っており、堅調な見通しが示されればTSMC株はさらに上値を伸ばす可能性があるとみられている。

次世代原子炉

次世代の原子力エネルギーとして注目される小型モジュール炉(SMR)の技術に、アマゾン・ドット・コムや資産家ケン・グリフィン氏が5億ドル(約750億円)を投じて支援する。アマゾンはワシントン州とバージニア州でのSMR開発でX-エナジーと合意し、同社に投資する契約を結んだ。X-エナジーは今回の資金が2039年までに全米で稼働を目指す5ギガワット余りの発電プロジェクトに充当されると発表した。人工知能(AI)を稼働するための大規模なデータセンターで大量の電力が必要とされており、テクノロジー企業は新たなエネルギー源を模索している。

6000超えも

今年すでに46回も過去最高値を更新したS&P500種株価指数は、年末にかけて上昇基調を維持する見通しだと、ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクはみている。グローバル市場担当マネジング・ディレクターで戦術スペシャリストのスコット・ルブナー氏は、S&P500種が今年の年末時点で「6000を大幅に超えている」可能性があると予想。1928年までさかのぼったデータを分析した結果、10月15日から12月31日までのS&P500種は中央値で5.17%上昇。選挙の年は7%強と一段と高いリターンを残している。これを今年に当てはめると年末水準は6270になるという。

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