▽マスク氏、激戦州で毎日1人に100万ドル トランプ氏支援狙いに批判も<ロイター日本語版>2024年10月21日午前 7:17 GMT+9

Jarrett Renshaw

マスク氏、激戦州で毎日1人に100万ドル トランプ氏支援狙いに批判も

[ハリスバーグ(米ペンシルベニア州) 20日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏は19日、大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領を支援するスーパーPAC(特別政治活動委員会)「アメリカPAC」の嘆願書に署名した人の中から、11月5日の投票日まで毎日1人に100万ドルを配ると発表した。

マスク氏のXへの投稿によると、激戦州の署名者が対象。嘆願書は言論の自由と銃所持の権利を支持すると誓約する内容だが、署名活動でつながった有権者をトランプ氏支援に動員する狙いがあり、違法性を指摘する声が出ている。

マスク氏は激戦州の一つ、ペンシルベニア州で19日にアメリカPACが開いたイベントに参加した男性を最初の当選者に選び、100万ドルの小切手を渡した。

経済誌フォーブスの世界長者番付で首位に立つマスク氏は、自身が立ち上げたアメリカPACにこれまで7500万ドル以上を献金しており、接戦とみられる大統領選に財力を使って影響を及ぼそうとしている。同氏はアメリカPACのイベントで参加者に期日前投票を行うよう促してきた。

ペンシルベニア州のシャピロ知事は20日のテレビ番組で、マスク氏が同州の有権者に金銭を配る考えなのは「深く憂慮すべき」ことであり、「法執行機関による調査の余地がある」と述べた。

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