▽ネタニヤフ氏「イランに大きな打撃与えた」、ハメネイ師は対応検討<ロイター日本語版>2024年10月28日午前 7:41 GMT+9

ネタニヤフ氏「イランに大きな打撃与えた」、ハメネイ師は対応検討

[エルサレム/カイロ 27日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は27日、前日の空爆でイランの防衛とミサイル製造能力に大きな打撃を与えたと述べた。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は対応を検討しているとした。

ネタニヤフ氏は演説で「空軍はイラン各地を攻撃した。イランの防衛能力と、われわれを狙うミサイルを製造する能力に大きな打撃を与えた」と指摘。攻撃は「精密かつ強力」で、全ての目的を達成したと述べた。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は攻撃について、イスラエルが敵にどのように対応するかを示したと強調。「イランの戦略的システムを攻撃した」とし、「今後の動向を見守る。われわれはあらゆる場所で全てのシナリオに対する用意ができている」と述べた。

一方、ハメネイ師はイスラエルの計算を「混乱させるべきだ」とし、今回の攻撃を「過小評価も誇張もすべきでない」と述べた。

イランのペゼシュキアン大統領は、戦争は望まないが「適切な対応」をすると表明した。

イスラエルのガラント国防相はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラがもはやイランの「有効な道具」ではないと述べた。ハマスがもはやガザの軍事ネットワークとして機能せず、ヒズボラも幹部と大部分のミサイル能力が排除されたとした。

こうした中、レバノンではヒズボラとイスラエルの激しい戦闘が27日も続いた。イスラエル軍は同日、レバノン南部の14集落の住民に対し、直ちに避難しアワリ川より北に移動するよう求めた。

レバノン保健省によると、南部沿岸の都市シドンではイスラエルの攻撃で9人が死亡、25人が負傷した。

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