マーケットで話題になったニュースをお届けします。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

下院も支配

米下院選挙で共和党が多数派を維持する見通しとなった。NBCとCNNが報じた。共和党は上院の支配も民主党から奪還している。ホワイトハウスに返り咲くトランプ氏と合わせ、いわゆる「トリプルレッド」が実現する。トランプ氏の権力行使に歯止めをかけるという民主党の望みは絶たれる格好となる。またトランプ氏は、次期国務長官にマルコ・ルビオ上院議員を指名する意向だと確認した。

足踏み状態

10月の米消費者物価指数(CPI)統計では、コア指数が前月比0.3%上昇と、3カ月連続で同率の伸びとなった。前年同月比では3.3%上昇。総合CPIは前月比0.2%上昇で、4カ月続けて同じ伸び。前年同月比では2.6%上昇と、3月以降初めて加速した。インフレとの闘いが足踏み状態となっていることを今回の数字は浮き彫りにしている。強い消費や経済成長も踏まえると、今回のCPIを受けて当局は慎重姿勢を維持する見通しだ。

慎重ながら

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は10月CPI統計について、インフレ率が当局の2%目標に向かって低下しているのを裏付けていると指摘。インフレの軌道について自信を持っていると述べた。ダラス連銀のローガン総裁は、追加利下げの必要性は高いとした上で、「現時点でわれわれは慎重に進めるべきだと考えている」と述べた。セントルイス連銀のムサレム総裁は、インフレと雇用の目標達成は視野に入っているとしつつ、物価上昇率が2%を上回って推移する間は「やや景気抑制的」な政策を続けるべきだとの考えを強調した。

円滑な移行

トランプ次期米大統領がホワイトハウスを訪れ、バイデン大統領と会談した。トランプ氏のホワイトハウス訪問は約4年ぶり。バイデン氏は大統領執務室でトランプ氏を歓迎。「おめでとう」と声を掛け、「円滑な移行」を楽しみにしていると語った。自身の前任者であり後任でもあるトランプ氏と握手を交わし、報道陣にも笑顔を見せた。トランプ氏は「政治は厳しく、多くの場合、あまり良い世界ではなが、きょうは良い日であり、スムーズな移行にとても感謝している」と応じた。

史上最大規模

セブン&アイ・ホールディングスの経営陣が同社を非公開化するために提示した約9兆円の買収提案額は、これまでのバイアウト案件の最大額を上回る。ブルームバーグのデータによると、KKRとTPGキャピタルがエナジー・フューチャー・ホールディングス(旧TXU)買収に支払った金額や、億万長者のイーロン・マスク氏がツイッターを買収した際の金額も上回る。アリマンタシォン・クシュタールのアプローチに対する抵抗の意思表示となるが、その規模を考えると、この取引を成立させるのは難しいかもしれない。

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