▽ウクライナ、英長距離ミサイルでロシアを初攻撃 西部クルスク州に着弾<ロイター日本語版>2024年11月21日午前 2:42 GMT+9

ウクライナ、英長距離ミサイルでロシアを初攻撃=報道

ウクライナは、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。写真は長距離地対地ミサイル「ATACMS」。2017年7月撮影(2024年 ロイター/8th United States Army/Handout via REUTERS)

[キーウ 20日 ロイター] – ウクライナは20日、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。前日の米国製の長距離地対地ミサイル「ATACMS」に続き、2日連続で西側諸国から提供された長距離弾を使用しロシアを攻撃した。 もっと見る 

ロシアの複数の軍事ブロガーのほか、匿名の当局者がストームシャドーによる攻撃を確認。ただ、ウクライナ軍参謀本部はこうした情報はないとしているほか、英首相報道官は作戦についてコメントしないとしている。

ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナが越境攻撃を実施しているロシア西部クルスク州にミサイルが着弾する映像を対話アプリ「テレグラム」に投稿。少なくとも14回の大きな爆発音が聞こえ、爆発音に先立ち、接近するミサイルによるものとみられる鋭い音が確認できる。

このほか、親ロシア派のテレグラムチャンネルは、ウクライナが最大12発のストームシャドーをクルスク州に向けて発射したと伝え、「ストームシャドー」の名称が明確に確認できる破片の写真を掲載した。

ストームシャドーの射程距離は250キロを超え、ウクライナはこれまでよりもはるかに深くロシア領内の標的を攻撃できるようになった。軍事専門家は、長距離ミサイルの投入でウクライナが8月に制圧したクルスク州での戦況が有利になる可能性があると指摘。ただ、ロシアとの戦争全般で決定的に優位になる公算は小さいとの見方を示している。

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