オーストラリア議会は28日、16歳未満によるソーシャルメディアの利用を禁じる法案を可決した。世界で最も厳格なSNS規制法の1つとなる見通しだ。

  施行は約1年後の予定だが、どのように実施されるかを巡ってはなお疑問が残っている。

  新法では、フェイスブックやインスタグラム、スナップチャット、TikTok(ティックトック)などの人気ソーシャルメディアについて、16歳未満によるアカウントの開設を禁止する。

  複数の世論調査によると、豪有権者の大半が新法を原則として支持している。26日に発表されたユーガブの調査では、77%が禁止に賛成と回答した。

  禁止措置の施行はハイテク企業自らが担当する仕組みで、対応を怠った場合は最大5000万豪ドル(約49億2300万円)の罰金が科せられる可能性がある。新法では、ユーザーの年齢をどのように確認するのかについては定められていない。

  世界のテクノロジー大手はすでに新規制に強い反対を示しており、X(旧ツイッター)は法案の可決前に行われた上院の調査に対して、違法の疑いがあるとし、訴訟の可能性を示唆していた。

原題:Australia’s Social Media Ban for Under 16s to Become Law(抜粋)