By Bo Erickson, Richard Cowan, Andy Sullivan, Katharine Jackson
[ワシントン 19日 ロイター] – 米下院は19日、トランプ次期大統領が支持した新たなつなぎ予算案を否決した。
議会共和党指導部は、差し迫る一部政府機関閉鎖の回避に向け、新たなつなぎ予算案を策定し、当初案に反対していたトランプ氏も新たな案には支持を表明していたが、賛成174、反対235で否決された。
20日深夜の期限までに議会が法案を可決できなければ、クリスマス直前に国境警備などさまざまな予算執行に支障が出るほか、連邦職員の給与支払いが止まる。米運輸保安局(TSA)は空港に長蛇の列ができる可能性があると警告した。
関係筋によると、新たな案は3カ月間の政府予算を手当てする内容。また、災害救援に1000億ドル、農家支援に100億ドルを充て、年末に期限切れを控える農業・食料支援プログラムを延長する。議員報酬引き上げなど当初案に盛り込まれた他の項目は含まれていない。
新たな案は連邦債務上限を2027年1月まで一時停止する内容も盛った。
トランプ氏は先に、自身の就任までに債務上限を撤廃するよう議会に求めていたことから、態度を軟化させた。