中国は地方政府による特別債発行による投資対象を拡大するとともに、承認プロセスを簡素化する方針を明らかにした。経済をけん引する重要な公的資金源の有効活用を促す。
地方政府は国務院が発表した特別リストに載っていないプロジェクトの投資に特別債を活用できると、中央政府は25日に発表した。このリストには利益をまったく生み出さないプロジェクトや、政府の建物、巨大彫像のような無益な建造物や商業用不動産が含まれる。
経済規模の大きい広東省などを含む11の地域では、債券発行による資金に基づくプロジェクトが許可される。これまではどの地域も発行前に、経済企画のトップ機関や財政部の承認を得る必要があった。
中国指導部は内需押し上げを、来年の経済政策における最優先事項と位置付けている。米国との貿易戦争再来の可能性が、活発な輸出の伸びを脅かしているからだ。政府による投資は今もなお成長のけん引役として機能している。中央政府が消費に軸足を移すと宣言してからも、それは変わらない。消費者の支出意欲が依然低迷しているからだ。
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原題:China Seeks to Spur Growth by Giving Local Officials Bond Leeway(抜粋)