By Wen-Yee Lee
[台中 16日 ロイター] – 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は16日、台湾積体電路製造(TSMC)の高度パッケージングの需要は強いが、必要とする技術の種類は変化していると述べた。
同社の最先端人工知能(AI)チップ「Blackwell(ブラックウェル)」は、TSMCが提供する先端パッケージング技術「CoWoS(コワース)」を用いて接着された複数のチップで構成されている。
同CEOは台中市で開催されたイベントで、次世代のAI半導体「Blackwell」への移行に伴い、主にCoWoS-Lを使用する予定だとし説明した。
現行品である「ホッパー」も引き続き製造しており、ホッパーはCoWoS-Sを使用するとし、CoWoS-Sの生産能力もCoWoS-Lに移行する予定だと述べた。
「CoWoS-Sの生産能力をCoWos-Lに移行し、CoWoS-Lのキャパシティは拡大するということだ」と語った。
同社はこれまで、主に1種類のCoWoS技術、CoWoS-Sに頼ってAIチップを組み合わせてきた。
TFインターナショナル・セキュリティーズのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、エヌビディアはより新しいタイプの技術であるCoWoS-Lに焦点を移しており、サプライヤーは影響を受ける可能性があるとの見方を示した。