Lucas Shaw
- 24年10ー12月期の会員数は1890万人増加、ウォール街の予想の2倍強
- 25年売上高は予想を上回る増加へ、株価は時間外取引で一時12%急伸
動画配信サービスの米ネットフリックスが21日発表した2024年10-12月(第4四半期)決算では、会員数が四半期ベースで過去最大の伸びとなった。同社初の主要スポーツイベントのライブ配信や人気ドラマ「イカゲーム」続編のスタートが追い風となった。
21日の株主宛て書簡によると、10ー12月期の会員数は1890万人増加した。これはウォール街の予想の2倍以上の伸びで、会員数は世界全体で3億人を超えた。会員数の伸びがこれまで最高だったのは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の初期に当たる2020年1-3月(第1四半期)の1500万人だった。
Netflix Delivers Record Subscriber Gain
‘Squid Game,’ Jake Paul fight contribute to historic sign-ups
Source: Company reports, Bloomberg estimates
ネットフリックスが四半期ごとの会員数を公表するのは今回が最後。経営陣は投資家に対し、売上高や利益などの財務指標を重視するよう働きかけている。10ー12月期の売上高は16%増の102億ドル(約1兆5900億円)と、21年10ー12月期以来最大の伸びとなった。25年の売上高は予想を上回る増加を見込む。
増収を後押しする一因は値上げだろう。同社は米国とカナダ、ポルトガル、アルゼンチンで値上げしており、米国で最も人気の高いプランは月額17.99ドルと、2.50ドル値上げした。
同社は今年の売上高を最高445億ドルと予測しており、前年比14%の増加を見込む。営業利益率は29%の見通し。
決算発表を受けて同社の株価は時間外取引で一時12%余り急伸した。この上昇が22日の通常取引でも維持されれば、上場来高値を付けることになる。
同社はパスワード共有対策で新規会員が急増したことを受け、会員数の公表を停止する。アナリストや投資家は、こうした対策による恩恵は消えるころだと予想していたが、昨年は過去最大の会員数の伸びを記録し、4100万人の純増となった。
原題:Netflix Posts Record Quarter Thanks to Sports, ‘Squid Game’ (1) (抜粋)