▽プーチン氏、停戦巡る米提案に同意 「根源要因」排除に協議必要<ロイター日本語版>2025年3月14日午前 2:02 GMT+9

[モスクワ 13日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は13日、ロシアはウクライナとの停戦に向けた米国の提案に同意するとしつつも、いかなる停戦も紛争の根源的な要因を排除した上で恒久的な平和につなげる必要があるとし、多くの事項で詳細を詰めなければならないと述べた。
同時に、ロシアとウクライナの紛争終結に向けたトランプ米統領の取り組みに謝意を示し、詳細を巡り米国側と協議する必要があると述べた。
プーチン氏は、モスクワを訪問しているベラルーシのルカシェンコ大統領との会談後に大統領府で行った記者会見で「敵対行為の停止という提案に同意する」と表明。同時に「ロシアの立場は、停戦が長期的な平和につながり、危機の根源的な要因を排除するものでなければならないという事実に基づいている」と述べた。
その上で、トランプ氏の戦争終結に向けた取り組みについて「この考え自体は正しく、われわれは明確に支持する」とし、「平和的手段によって紛争を終わらせるという考えを支持している」と述べた。ただ「協議する必要のある事項がある」とし、トランプ氏と電話会談を実施する可能性があると語った。
プーチン氏は、ウクライナが昨年8月に越境攻撃を開始したロシア西部のクルスク州の状況について、現在は完全にロシア軍の管理下にあると表明。ウクライナ軍はクルスク州で孤立しているとし、こうした状況下で30日間の停戦を実現するのはウクライナにとっては望ましいだろうと指摘。前線が2000キロメートルにおよぶ中、停戦の管理の仕方など多くの疑問があるとし、米国と協議する必要があるとの考えを示した。
▽ウクライナ、武力でロシア占領地奪還は不可能と認識=政府高官<ロイター日本語版>2025年3月14日午前 7:19 GMT+9

[ロンドン 13日 ロイター] – ウクライナ政府高官は13日、同国は今すぐロシア軍から軍事力で全ての占領地を奪還することはできないと理解しており、時間をかけて外交的に取り戻す必要があるという認識を示した。
米国とウクライナは11日、ウクライナとロシアの戦争終結、和平を探るためにサウジアラビア西部ジッダで高官協議を実施した。 もっと見る
ウクライナはこの会談で、ロシアが同意すれば、米国が提案した30日間の暫定停戦を受け入れる意向を示した。
政府高官は匿名を条件に記者団に対し、ジッダでの会談ではウクライナの領土に関する譲歩は話し合われなかったと述べた。
「ウクライナは自国領土に対するロシアの権利を認めないことを明確にした」と語った。
ロシア軍はウクライナ領土のほぼ5分の1を支配している。
同高官は「ウクライナが今すぐ軍事力で領土の全てを奪還することはできないという現実について話しているのであれば、われわれはそれを理解している。ウクライナの領土の一部は外交的に返還される必要があり、それにはもちろん時間がかかることも理解している」と語った。
また、ウクライナが停戦案を受け入れたことについて、戦争を早期に終結させるというトランプ米大統領の目標に向けて前進するための「建設的な譲歩」と考えていると述べた。
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