▽中国、国民の所得押し上げと消費回復に向けた措置を計画-国務院

  • 株式・不動産市場の安定化にも取り組む、出生率引き上げへ優遇措置
  • 賃金の「妥当な伸び」促進や子育て支援金制度の設立なども検討
Shoppers at a wet market in Beijing, China, on Tuesday, Jan. 2, 2024. 
Shoppers at a wet market in Beijing, China, on Tuesday, Jan. 2, 2024.  Photographer: /Bloomberg

中国は、国民の所得押し上げによる消費回復に向けた措置を講じる。国営新華社通信が国務院の声明を引用して報じた。

  また株式・不動産市場の安定化に向けた政策も実施するほか、出生率引き上げを目指した優遇措置を講じる。中国政府は、経済を苦しめているデフレ圧力の緩和に取り組んでいる。

  政府は、賃金の「妥当な伸び」を促進するほか、最低賃金の調整に向けた健全なメカニズムを確立すると、新華社は報道。子育て支援金制度の設立や、投資による消費下支えに向けた仕組みの強化も検討する。

  中国では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収束して以降、消費の活性化が政府の課題となっている。小売売上高は低迷が続いている一方、消費者物価指数(CPI)は2月、約1年ぶりに下落に転じた。

関連記事:中国消費者物価、2月は約1年ぶり下落-根強いデフレ圧力浮き彫り

原題:China Maps Out Plan to Raise Incomes and Boost Consumption (1)(抜粋)