▽韓国首相の弾劾訴追を棄却、憲法裁が言い渡し 韓悳洙氏が大統領代行に復帰
:quality(70)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/IWFCRZZGAJHEXIBCVV5TWDHHHU.jpg)
韓国の憲法裁判所は24日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の罷免の可否を判断する弾劾審判で、国会側の弾劾訴追を棄却する決定を言い渡した。韓氏は職務復帰し、「非常戒厳」宣布を巡り弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の権限代行を再び担う。憲法裁は尹氏に対しても近く罷免の可否を言い渡す見通し。
憲法裁判事8人中5人が棄却、2人が却下、残る1人は罷免を認める意見を出した。
国会で多数派の野党は昨年12月、尹氏の弾劾訴追に続き、戒厳を黙認し、憲法裁の欠員判事の任命を拒んだとして韓氏の弾劾訴追を主導。大統領と首相が相次ぎ職務停止となり、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相が大統領権限代行を務めてきた。韓氏は戒厳に反対したと主張。韓氏の弾劾審判は2月に弁論が開かれ、即日結審していた。(ソウル 桜井紀雄)