アメリカのトランプ政権が掲げる減税策を盛り込んだ法案が議会下院の予算委員会で採決されましたが与党・共和党の一部議員も反対に回り否決されました。トランプ大統領は「法律がなければ増税に見舞われることになる」などと賛成を呼びかけてきましたが、成立は不透明な情勢になっています。
アメリカ議会下院の与党・共和党の指導部は、トランプ政権の1期目に実施された所得減税の恒久化や、飲食店の従業員などが受け取るチップや残業代への課税免除などを盛り込んだ法案を提出しました。
「大きく美しい法案」と名付けられたこの法案には、トランプ氏が去年の大統領選挙で掲げた減税策の多くが盛り込まれ16日、下院の予算委員会で採決されました。
しかし、民主党の議員に加えて財政規律を重んじる共和党の議員の一部が反対に回り、否決されました。
トランプ大統領は委員会での採決前、自身のSNSに「この法律がなければ増税に見舞われることになる。共和党に目立ちたがり屋は必要ない」などと投稿し、賛成を呼びかけてきました。
議会下院の共和党指導部は今月26日までに本会議で採決し、上院に送る方針でした。
委員会は18日に再び開催される見通しですが、成立は不透明な情勢になっています。
