▽ガザ南部の配給拠点に数千人が殺到、器物損壊も 約46万食を配布<ロイター日本語版>2025年5月28日午前 5:31 GMT+9

Nidal Al-Mughrabi

ガザ南部の配給拠点に数千人が殺到、器物損壊も 約46万食を配布

[カイロ 27日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザ南部のラファで27日、女性や子どもを含む数千人がイスラエルが主導し米国が支援する民間人道支援団体「ガザ人道財団(GHF)」の支援物資配給拠点に押し寄せた。GHFは、27日午後遅くまでに約8000個の食料箱(約46万2000食分に相当)を配布したと発表した。

動画では、有刺鉄線で区切られた通路を通って人々が支援物資が積み上げられた広場へと入っていく様子が映されていた。また、ソーシャルメディアに投稿された画像には、人々が押し寄せフェンスの大部分が引き裂かれている様子が映っている。ロイターは画像の信ぴょう性をすぐに確認できなかった。

こうした中、イスラエルおよびGHFは証拠を示すことなく、イスラム組織ハマスが、援助物資配給センターに民間人が到達するのを阻止しようとしたと主張。ハマスはこれを否定している。

またハマスは、イスラエルが情報収集にGHFを利用しているとして、住民に対しGHFのサイトにアクセスしないよう警告している。ハマスはここ数カ月、紛争終結を求めるパレスチナ住民の抗議活動に直面している。