▽【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース

  • 米大手ハイテク株、ベッセント米財務長官が言明、ロシア深部を攻撃
  • フィッシャー氏死去、OPECプラスが生産引き上げ
Inside The Nvidia GPU Technology Conference
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

けん引役に復帰

4月にS&P500種株価指数を弱気相場入りの瀬戸際に追い込んだ大手ハイテク銘柄が、足元では米株式相場の回復を主導している。S&P500種が4 月 8 日に底を打って以来、テスラの株価は56%上昇。エヌビディアは40%、マイクロソフトは30%それぞれ上げている。S&P500種が4月底値から19%上昇したうち、約半分は「マグニフィセント・セブン」が占める。

デフォルトはない

ベッセント米財務長官は、連邦債務上限の引き上げ期限が迫る中、米国が「デフォルト(債務不履行)に陥ることは決してない」と述べた。CBSのインタビューで「それは決して起こらない」と断言。「警戒の段階にあり、決して壁にぶつかることはない」と語った。連邦債務が法定上限を上回らないようにするための特別措置を使い果たし、支払い義務を履行できなくなる「Xデー」について、具体的な日付は明らかにしなかった。

ロシア深部を攻撃

ウクライナは、イルクーツク州のベラヤ空軍基地を含むロシア深部の戦略空軍拠点をドローンで攻撃した。戦略爆撃機や長距離爆撃機など40機以上の航空機に損害を与えたとしている。一方、ウクライナではロシアのミサイルとドローンによる攻撃を受け、空襲警報が9時間余り続いた。今週はロシア、ウクライナ両政府による協議が予定されている。

死去

マクロ経済学教授のスタンレー・フィッシャー氏が死去した。81歳だった。フィッシャー氏はイスラエル中央銀行総裁を8年間務めた後、2014年から17年まで連邦準備制度理事会(FRB)副議長を務めた。マサチューセッツ工科大学で教壇に立ち、教え子にはバーナンキ元FRB議長のほか、欧州中央銀行(ECB)総裁やイタリア首相を務めたマリオ・ドラギ氏、ローレンス・サマーズ元米財務長官、日本銀行の植田和男総裁らがいる。

3カ月連続

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で構成するOPECプラスは、7月も日量41万1000バレルの原油増産を実施することで合意。歴史的な政策転換をさらに推し進める。OPECプラスは5月と6月についても、同規模の増産を決めていた。長年にわたり原油価格の下支えを図ってきた従来方針から大きく転換する措置で、原油価格は4年ぶりの安値となっている。

その他の注目ニュース

トランプ関税に司法の壁、バイデン政策を退けた最高裁判断が争点に

ニューヨークに「すしデフレ」到来、58ドルおまかせメニューも登場

令和のスーパーカブに、新興企業の1人乗りEV人気-受注トヨタ超え