▽トランプ氏、中東情勢の緊張緩和期待-イラン攻撃「非常に弱い」
Kate Sullivan、Catherine Lucey
- 「イランが事前に通知してくれたおかげで、死傷者は出なかった」
- 原油価格下落、イラン側の限定的反応は緊張緩和の兆しとの見方

トランプ米大統領は23日、イランがカタールの米軍基地に報復攻撃を行ったことについて、攻撃は「非常に弱く」イラン側から事前に通告があったと述べ、中東情勢の緊張緩和に期待感を示した。
トランプ氏は「イランが事前に通知してくれたおかげで、死傷者は出なかった」とSNSに投稿。「イランは恐らく、この地域における平和と調和に向けて前進できるだろう。私はイスラエルにも同じことを強く促したい」とした。
イランはこの日、カタールにある米軍基地に向けてミサイルを発射した。週末に米軍が3カ所の核関連施設を空爆したことに対し「比例的かつ断固とした」対応を取ると予告していた。カタール側によると、発射されたミサイルは迎撃され、基地は事前に避難が完了していたという。
イラン側の対応が限定的で中東情勢の緊張緩和の可能性が示唆されたことから、原油価格は急落した。軍事衝突は10日前にイスラエルがイランの核施設とミサイル施設、軍事指導者を攻撃したことで始まった。イランはその後数日にわたりイスラエルにミサイル攻撃で応酬していた。
トランプ氏によると、イランがカタールの基地に向けてミサイル14発を発射したが、13発は撃墜され、1発は脅威とならない方向へ飛んでいため撃墜されなかった。トランプ氏は、「最も重要なのは、彼らが『システム』から全てを吐き出したことだ。これ以上の憎悪がないことを望む」と付け加えた。
同氏は数分後に別の投稿で、「世界よ、おめでとう。今こそ平和の時だ!」と主張した。

原題:Trump Sees Chance to De-Escalate Mideast War After Iran Response (抜粋)
