▽ウクライナ、米の兵器供与一部停止に懸念表明 「ロシアを勢い付かせる」<ロイター日本語版>2025年7月3日午前 2:00 GMT+9

[ワシントン/キーウ 2日 ロイター] – ウクライナは2日、同国への防空ミサイルや他の精密弾の供与を一部停止する米国の決定を巡り、ロシア軍による空爆や進撃に対する防衛能力が弱まるとの懸念を表明した。
関係者は1日、米国防総省が国内の武器在庫が過度に減少しているとの懸念から、ウクライナへの防空ミサイルや他の精密弾の供与を一部停止したと明らかにした。 もっと見る
ウクライナ外務省は駐キーウの米国の臨時代理大使を呼び出し、米国からの軍事支援継続の重要性を強調し、援助停止はロシアのウクライナでの紛争を勢い付かせることになると警告。「ウクライナの防衛能力支援のいかなる遅延や先送りも、侵略者が平和を求めるのではなく、戦争とテロを継続することを奨励するだけだと強調した」と明らかにした。
ウクライナ国防省も、米国からの兵器供与の一部停止について公式に通知を受けていないとし、明確な説明を求めているとした。
ウクライナ情報筋によると、米国の決定は「全く衝撃的」だったという。
▽米、ウクライナへのミサイル供与を一部停止 在庫減少で=関係筋<ロイター日本語版>2025年7月2日午前 11:22 GMT+9
[1日 ロイター] – 米国防総省は国内の武器在庫が過度に減少しているとの懸念から、ウクライナへの防空ミサイルや他の精密弾の供与を一部停止したと、関係者2人が1日明らかにした。
バイデン前政権がウクライナに約束した武器供与の一部をここ数日間に遅らせたという。
関係者によると、供与が保留されているのは迎撃ミサイルや他の弾薬。
国防総省は、ロシアによるウクライナでの戦争を終わらせるという目標に沿って、ウクライナへの軍事支援を継続する選択肢をトランプ大統領に提供していると述べた。
同省のコルビー政策担当次官は「同時に、国防総省はこの目的を達成するためのアプローチを厳密に検討し、調整している。また、政権の国防優先事項に対応する米軍の準備態勢も維持している」と語った。
ウクライナに対する武器供与は2月に全てが短期間停止され、3月にもより長期にわたり一時停止されたが、トランプ政権はバイデン前政権で承認された最後の支援の供与を再開した。
新たな方針は発表されていない。
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