▽イラン外相、米国との外交交渉再開に前向き姿勢示す FTに寄稿<ロイター日本語版>2025年7月9日午前 6:26 GMT+9

イラン外相、米国との外交交渉再開に前向き姿勢示す FTに寄稿

[8日 ロイター] – イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿した。

このコメントは、トランプ氏のこれまでの外交交渉を称賛するものであり、イランの核開発計画を巡る協議が近く再開される可能性を示唆している。

アラグチ氏は「9週間にわたるわずか5回の会談で、米のウィットコフ中東担当特使と私は、バイデン前政権との4年間の交渉で私が達成した以上の成果を達成した。私たちは歴史的な突破口を目前にしていた」と記した。

アラグチ氏は、イスラエルが6月13日にイランの核施設を狙った空爆を開始した時、節目となる6回目の会談まであと48時間だったと述べた。

また、米国が交渉に復帰する可能性を示唆するメッセージを受け取ったことを明らかにしつつも、「イランは依然として外交に関心を示しているが、更なる対話には疑念を抱く十分な理由がある。もしこれを友好的に解決したいのであれば、米国は公平な合意に向けて真摯な準備を示すべきだ」とした。

トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。その際、記者団に「イランとの協議を予定しており、彼らも協議を望んでいる」と語った。

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トランプ米大統領、ネタニヤフ氏と会談 イスラエル・ハマスは停戦協議

[ワシントン/テルアビブ 7日 ロイター] – トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。一方、イスラエル当局者は米国が仲介するパレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放を巡りイスラム組織ハマスとカタールで間接協議を行った。

トランプ氏が1月に大統領に復帰して以来、ネタニヤフ氏と対面で会談するのは3回目。両首脳は今回、大統領執務室での公式な会談ではなく、私的な夕食会に臨んだ。

ネタニヤフ氏は、夕食会の冒頭で記者団に対し、米国とイスラエルはパレスチナ人に「より良い未来」を与えてくれる他の国々と協力していると述べ、ガザの住民が近隣諸国に移住する可能性を示唆。

「(ガザに)残りたい人は残ればいいし、出て行きたい人は出て行けばいい」とした上で「われわれは米国と緊密に協力し、パレスチナ人により良い未来を与えたいと考えている国々を探している。いくつかの国を見つけることに近づいていると思う」と語った。

トランプ氏はパレスチナ人の移住について質問された際、「(イスラエルの)周辺諸国から素晴らしい協力を得ている。だから、何か良いことが起こるだろう」と語った。

一方、ホワイトハウスの外では数百人のデモ隊が集まり、その多くがパレスチナのスカーフ「ケフィエ」を身につけ、パレスチナの旗を振り、「ジェノサイド(大量虐殺)にノーを」などといった横断幕を掲げていた。また、ガザでの戦争犯罪の疑いで国際刑事裁判所から逮捕状が出ているネタニヤフ氏の逮捕を求めた。

ネタニヤフ氏はこれより先、トランプ政権のウィトコフ中東担当特使とルビオ国務長官と会談した。8日には連邦議会議事堂を訪問し、議会指導部と面会する。

ネタニヤフ氏はワシントン出発前、トランプ氏との会談がハマスとの協議の後押しになる可能性があると期待を示した。 もっと見る

ホワイトハウスのレビット報道官は7日、ウィトコフ氏が今週、カタールで行われている協議に加わると明らかにした。

パレスチナ関係筋によると、イスラエルがガザへの自由で安全な人道支援物資搬入を拒否していることが協議進展の主な障害になっているという。

イランを巡ってトランプ氏は、会談を予定していると述べた。ウィトコフ氏は、会談は来週めどに行われると説明。トランプ氏は、いずれイランへの制裁を解除したいとも述べた。 もっと見る

ネタニヤフ氏は、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦したことを明らかにし、会談の際にトランプ氏に推薦状を手渡した。 もっと見る

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