トランプ大統領は14日、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談、この席でウクライナへの武器供与を再開すると明らかにした。ロイターによるとウクライナに提供される武器には「パトリオット・ミサイルが含まれる」。同大統領は「バッテリーを含む完全なセットだ」としており、「数日以内に、極めて迅速に送られる可能性がある」と述べた。この席で同大統領は「プーチン大統領に深い失望を感じている」と改めて表明。「プーチン氏は電話では話しやすいが、会話した後にウクライナを激しく攻撃する。プーチン氏を暗殺者とは呼びたくはないが、手強い男だ」と述べている。昨日の発言に限ったことではないが、ここにきてトランプ氏のプーチン離れが際立っている。
トランプ氏がプーチンから離れた原因は何か。専門家はどう見ているのだろうか。興味のあるところだ。ど素人の直感に過ぎないが、プーチン離れの裏で中国との関係が改善しているように見える。これは何を意味するのか。プーチンはトランプ氏の停戦要請に何だかんだと言って応じていない。口先では停戦に前向きな姿勢を見せているが、その裏でウクライナには激しい攻撃を仕掛けている。こんなプーチンにトランプ氏は嫌気がさしたのかもしれない。一方の中国。トランプ関税に報復する一方で、レアアースの対米輸出停止という強硬手段に打って出た。これにTACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつも尻込みする)」氏はひるんだ。私もそう考えた。そんな中で水面下では習近平国家主席の権力基盤が弱まっているとの情報が囁かれている。中には「脳梗塞で半身不随」といった未確認情報もネットに流出している。
プーチンに接近するトランプ氏の本当の狙いは、中ロのデカップリング化ではなかったか。ど素人の直感にすぎないが、そんな印象を持っていた。仮に高額関税をかけなくても中国の権力基盤と経済が弱体化するのであれば、あえて争う必要はない。レアアースの輸出と引き換えに関税を引き下げても構わない。代わりに日本を含め東南アジアに存在する周辺国の関税を引き上げる。そんな思惑が働いた可能性はないのか。そこにイラン、ハマスも絡む。ハメネイ氏もハマスも権力基盤は弱体化している。核施設を爆撃されたイランは、米国との核協議に応じそうな雰囲気だ。そんな中で再開されるウクライナへの武器供与。プーチン不要論の裏返しのような気がする。そんな中で日本を含め中国の周辺国に対する関税の締め付けが強まっている。TACO氏は戦略を大きく変えているのではないか。
