▽米ウクライナ、ドローン巡る「大規模取引」検討─ゼレンスキー氏=報道<ロイター日本語版>2025年7月18日午前 12:34 GMT+9

[ワシントン 17日 ロイター] – 米国がウクライナ製ドローン(小型無人機)を購入し、その見返りにウクライナが米国から兵器を購入する案について、両国の首脳レベルで検討されているーー。ウクライナのゼレンスキー大統領が米紙ニューヨーク・ポストのインタビューで語った。
ウクライナのドローンは1300キロメートル先の標的の攻撃が可能。ゼレンスキー氏は16日に行われたインタビューで「米国民にはこの技術が必要で、米国は兵器の一部として保有すべきだ」と指摘。「ウクライナはこの技術を米国のほか、欧州パートナー国と共有する準備がある」とし、デンマーク、ノルウェー、ドイツとも協議を行っていると明らかにした。
▽ウクライナ議会、スビリデンコ氏を新首相に選出 シュミハリ氏は国防相に<ロイター日本語版>2025年7月17日午後 11:00 GMT+9
Anastasiia Malenko, Max Hunder

[キーウ 17日 ロイター] – ウクライナ最高会議(議会)は17日、ゼレンスキー大統領が指名したユリヤ・スビリデンコ副首相兼経済相(39)を首相に選出した。複数の議員が交流サイト(SNS)で明らかにした。
定数450の最高会議で262票の支持を集めた。2022年2月のロシアによる侵攻開始以降で最大規模の内閣改造となる。
最高会議は、首相を辞任したシュミハリ氏を国防相に選出した。
スビリデンコ新首相はゼレンスキー大統領から、国内の兵器生産の拡大とウクライナ経済の復興を託された。
ゼレンスキー大統領は議会での演説で、新政権が6カ月以内に戦場で使用する国産兵器の割合を40%から50%に増やすと期待していると述べた。改造後の新内閣が規制緩和や同盟国との経済協力拡大に注力することを望むとも表明。ウクライナの国家存続を脅かした人物に対する処罰の強化も求めた。
スビリデンコ氏はXへの投稿で「迅速かつ断固として」行動することを誓うとともに、「最初の6カ月間の優先事項は明確だ。軍への確実な補給、国内兵器生産の拡大、そして軍の技術力の向上だ」と述べた。
スビリデンコ氏は4月に米国と合意した鉱物資源や復興支援を巡る協定の交渉をベセント米財務長官と進めた。
ゼレンスキー大統領は議員らに向けた演説で、米国とのさらなる合意が間もなく実現すると述べた。具体的な詳細は明らかにしなかった。
またゼレンスキー大統領は同日、テレグラムへの投稿で、欧州大西洋統合担当副首相のオルハ・ステファニシナ氏を新たな駐米大使に任命する方針を発表した。ステファニシナ氏は2020年から欧州・欧州大西洋統合担当を務めている。
現駐米大使のオクサナ・マルカロワ氏は、2024年の米大統領選中にトランプ陣営から批判を受けた。
▽ロシアは「脅し受け入れず」、トランプ氏のウ停戦の最後通告巡り<ロイター日本語版>2025年7月18日午前 12:42 GMT+9

[モスクワ 17日 ロイター] – ロシア外務省のザハロワ報道官は17日、トランプ米大統領によるウクライナ停戦を巡る「最後通告」について、ロシアは「脅しを受け入れない」と言明した。
トランプ大統領は14日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに北大西洋条約機構(NATO)経由で最新鋭兵器を供与すると発表。ロシアに対しては、50日以内に和平合意に応じなければ、制裁を科すと表明。これまでのロシアへの対応を大きく転換させた。 もっと見る
ザハロワ報道官は、米国による新たな制裁の可能性は「もはやニュースではない」とし、トランプ氏の決定は、ウクライナでの「虐殺の継続」と、和平構想を拒否するシグナルと批判した。
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▽EU、包括的対ロ制裁案を依然可決できず スロバキアが反対<ロイター日本語版>025年7月17日午前 8:23 GMT+9
