▽ネットフリックス、売上高や利益が予想上回る-見通しも上方修正
Lucas Shaw
- 4-6月期売上高は111億ドル-1株当たり利益は7.19ドルに急増
- 「イカゲーム」最終シーズンなど人気作を配信し、ドル安も追い風
動画配信サービスの米ネットフリックスは4-6月(第2四半期)決算で、主要な指標全てで市場予想を上回った。ライバルのメディア企業が資産売却やコスト削減を進める中、同社が好調さを維持していることが浮き彫りになった。
17日の発表によると、4-6月期売上高は111億ドル(約1兆6500億円)に達し、1株当たり利益は7.19ドルに急増した。また、通期の売上高および利益率の見通しも上方修正した。
ネットフリックスは年初と年末に利用者が増える傾向があり、4-6月期は例年、比較的伸びが鈍い時期となっている。しかし、ドラマ「ジニー&ジョージア」シーズン3や「イカゲーム」最終シーズンなど、今年最も視聴された作品の2本を含め人気作を相次いで配信した。また、ドル安も追い風となった。ネットフリックス会員の3分の2以上は米国外に住む。
同社の株価はニューヨーク時間午後4時10分(日本時間18日午前5時10分)時点の時間外取引で約1.5%下落した。ただ株価は過去1年でほぼ2倍に上昇し、時価総額は5000億ドル超に達している。

ネットフリックスは、通期売上高が最大で452億ドルに達すると見込んでおり、営業利益率の見通しも29.5%に引き上げた。為替の追い風と充実した番組ラインアップを背景に、純利益は初めて100億ドルを超える見通しだ。
原題:Netflix Tops Wall Street’s Lofty Estimates, Raises Forecast (1)(抜粋)
