▽カナダ閣僚、メキシコ大統領らと「生産的」な会談 米関税控え<ロイター日本語版>2025年8月6日午前 7:38 GMT+9

[メキシコ市/トロント 5日 ロイター] – カナダのアナンド外相は5日、メキシコ市を訪問し、シェインバウム大統領や政府高官らと「生産的」な会談を行ったと明らかにした。
メキシコのエブラルド経済相は先に、トランプ米大統領による一連の関税発表を受けて両国の政策について協議する意向を示していた。
アナンド氏は、シャンパーニュ財務相と共にシェインバウム氏と会談し、2国間関係を再確認したとXに投稿。メキシコのデラフエンテ外相とも会談したと明らかにした。
「シェインバウム大統領や政権関係者との協議により、経済成長、安全保障、貿易多様化に関する重要な共通優先事項が前進した」とした。
シェインバウム氏は「両国の関係を強化している」とXに投稿した。
エブラルド氏は先に、米国向け製品に課された関税への対応に関する両国の経験についてシャンパーニュ氏と協議すると説明。「カナダはメキシコがどのように成果を上げているのかを知りたがっている」とし、「経験を共有し合うつもりだ」と記者団に述べていた。
メキシコは先週発効予定だった米国向け製品への30%の関税を回避し、トランプ政権との合意に取り組む90日間の猶予を確保した。一方、トランプ氏はカナダからの多くの製品に対する関税を25%から35%に引き上げる大統領令に署名した。
▽トランプ氏、医薬品関税は「250%にする」-半導体も近く発表へ<bloomberg日本語版>2025年8月5日 22:04 JST
Michael Shepard
- 医薬品と半導体の関税を「1週間程度以内に」発表する-トランプ氏
- 輸入半導体への関税、米ハイテク大手にとって大幅なコスト増要因に
トランプ米大統領は、半導体と医薬品に対する関税を「向こう1週間程度以内に」発表すると述べた。トランプ政権は世界の貿易体制再構築に取り組み、主要な経済分野を標的にする用意を進めている。
トランプ氏は5日、CNBCとのインタビューで、「医薬品には当初、小幅な関税をかける。だが、1年から1年半の間に150%に引き上げ、最終的には250%にする。医薬品を自国で製造するようにしたいからだ」と語った。
続けて、「半導体に関しても発表するが、これは別カテゴリーだ」と説明した。

米商務省は世界売上高が合計で年間7000億ドルに上ると予測される半導体業界に対する関税導入の土台作りを行うため、今年4月から市場調査を進めている。トランプ政権はすでに、自動車と自動車部品、鉄鋼、アルミニウムの輸入に関税を導入しており、今回の動きはその延長線上にある。
輸入半導体への関税は、先端半導体の確保に巨額の投資を計画している米大手ハイテク企業にとって、コストの大幅な上昇を招く恐れがある。マイクロソフトやオープンAI、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムなどは人工知能(AI)事業の開発競争を加速させている。
トランプ氏は、半導体を含む国内製造への投資を促す手段として関税の活用を重視している。5日には、台湾積体電路製造(TSMC)の米国事業拡大計画を称賛。「世界最大の企業が台湾からやって来て、アリゾナ州に3000億ドルを投じて、世界最大の半導体工場を建設しようとしている」と語った。
トランプ氏が言及した金額の根拠は不明。TSMCは、アリゾナ州での先端半導体工場やパッケージング施設、研究開発センターに今後数年間で総額1650億ドル投資する計画を描いている。
今回の発言に関する問い合わせに対し、TSMCおよびホワイトハウスは現時点でコメントしていない。
トランプ氏はまた、米国内に製造拠点を回帰させようと製薬業界に対して極めて高い関税を課す意向を示唆していた。最近では製薬大手に大幅な薬価引き下げを要求し、応じなければ追加のペナルティーを科すと警告した。
関連記事:トランプ氏、製薬大手17社に薬価引き下げ要求-欧州製薬株が大幅安
原題:Trump Says Pharma, Chips Tariffs Coming in ‘Next Week or So’ (2)(抜粋)
▽トランプ氏、ロシア産エネルギー購入国に対する関税引き上げを示唆<bloomberg日本語版>2025年8月6日 7:13 JST
Kate Sullivan
- 中国も対象に含まれる-明日のロシアとの会談を見て判断
- これに先立ち対インド関税を24時間以内に引き上げると発言
トランプ米大統領は、ロシアからエネルギーを購入している国々に対し、関税を引き上げる可能性を示唆した。中国もその対象に含まれるとしている。これに先立ち、トランプ氏はインドからの輸入品に対して24時間以内に関税を引き上げると述べていた。
トランプ氏は、中国など複数の国に対して関税を課すという以前の警告を実行に移すかとの質問に対し「そうした措置をかなり実行するつもりだ」と指摘。「この先ごく短期間のうちに何が起こるか見ていくことになる」と述べた。
ロシアの貿易相手国にどの程度の関税を課すかについては「具体的なパーセンテージは一度も口にしていない」と主張した。トランプ氏は今月、記者団に対し「50日以内に合意できなければ、非常に厳しい関税を課す。およそ100%の関税だ」と述べていたが、今回はこれまでの発言通りの対応を取らない可能性を示唆した。
トランプ氏は「明日、ロシアとの会談がある」とし、「その場でどうなるかを見て判断する」と語った。
米国のウィトコフ中東担当特使は今週、ロシアを訪問し、ロシア当局者と会談する予定。トランプ氏はロシアに対して8月8日までにウクライナと停戦合意するよう求めている。
関連記事:米特使、ウクライナ停戦期限前にロシア訪問-トランプ大統領
トランプ氏は5日、CNBCとのインタビューで、インドに対して関税を引き上げる意向を強調。インドに対する関税は「25%で合意していたが、これを今後24時間以内に大幅に引き上げようと思っている。なぜならインドはロシア産の石油を買っているからだ」と説明した。
関連記事:トランプ氏、対インド関税「大幅」引き上げへ-ロシア産原油購入で (1)
原題:Trump Says He’s Readying More Tariffs on Russian Energy Buyers(抜粋)
