▽欧州首脳、米ロ首脳会談控え13日にトランプ氏と協議 ゼレンスキー氏も参加<ロイター日本語版>2025年8月12日午前 6:10 GMT+9

[ベルリン/ブリュッセル 11日 ロイター] – 米ロ首脳が 15日に会談を実施するのを前に、 欧州首脳は 13日に オンライン形式で会合を開き対応を協議する。会合にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加。ゼレンスキー氏も交えた 欧州首脳と 米正副大統領とのオンライン協議も13日に実施する。
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日に米アラスカ州で会談する。ウクライナと欧州同盟国は、トランプ氏がプーチン氏に歩調を合わせウクライナに不利な条件で合意を取り付ける可能性を懸念。米ロ首脳会談前に会合を開き、ロシアに対する圧力を強める方法のほか、和平プロセス、ロシアが占領するウクライナ領を巡る問題、ウクライナに対する安全保障などについて協議する。
オンライン会合を主催するドイツの政府報道官によると、会合には独仏英伊に加えフィンランドとポーランドの首脳が参加。欧州委員会の報道官によるとフォンデアライエン委員長も参加する。このほか、北大西洋条約機構(NATO)の当局者も参加する。
独政府報道官によると、一連のオンライン会合の一環として13日 GMT1300(日本時間午後10時)に 欧州首脳とゼレンスキー氏、トランプ米大統領、バンス米副大統領による協議を実施。 アラスカ州での米ロ首脳会談の予定が発表されて以降、ゼレンスキー氏とトランプ氏が会談する初めての機会となる。
13日はまた、ロシアとウクライナの停戦が実現した際のウクライナ支援計画を策定している「有志連合」が独仏英主催の会合を開き、対応を協議する。
▽ロ・ウクライナ、和平へ「領土交換」必要 プーチン氏と手探りの会談へ=トランプ氏<ロイター日本語版>2025年8月12日午前 2:45 GMT+9

[11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、ウクライナとロシアは紛争終結のために、互いに「領土交換」を行う必要があるという見解を示した。
15日に予定されるロシアのプーチン大統領との会談は、合意の可能性を探ることが目的とし、「手探り」の会談となるとした上で、2分以内に進展の見込みがあるか判断できると述べた。
トランプ大統領は記者団に対し「プーチン氏に戦争を終わらせなければならないと伝える」とし、「建設的な対話になるだろう」と語った。
紛争終結に向け「領土交換が行われるだろう」とも述べた。ロシアはウクライナの「非常に重要な領土」の一部を占領したとし、「われわれはその領土の一部を取り戻すよう努力する」とした。
将来の会談として、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談、もしくは3者会談が行われる可能性があるとしたほか、プーチン大統領との会談後すぐに欧州首脳らと協議するとも述べた。
関連情報
▽EU、対ロシア制裁19弾策定へ 無条件停戦まで譲歩議論せず=外相<ロイター日本語版>2025年8月12日午前 5:54 GMT+9

[ブリュッセル 11日 ロイター] – 欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は11日、EUが対ロシア制裁の第19弾の策定に取り組むと明らかにした。
さらに、ウクライナにおける紛争を巡り「ロシアが完全かつ無条件の停戦に同意しない限り、いかなる譲歩についても議論すべきではない」と言明。「まずは強力な監視システムと堅固な安全保障を伴う形での無条件停戦が先決だ」と述べた。
▽ゼレンスキー氏「ロシアに戦争終結の用意ない」、制裁維持を呼びかけ<ロイター日本語版>2025年8月12日午前 3:18 GMT+9
[キーウ 11日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアにウクライナとの戦争を終結させる用意がある兆候は見られないと述べ、同盟国に対し、ウクライナに安全保障が提供されるまでロシアに対する制裁措置を維持するよう呼びかけた。
ゼレンスキー氏は恒例のビデオ演説で、ウクライナの軍事情報に基づくと「ロシアは新たな攻撃作戦のために部隊を移動させている」とし、ロシアのプーチン大統領には戦争を終わらせる準備はできていないと述べた。
また、カナダのカーニー首相との電話会談後のXへの投稿で、ロシアは戦争を終わらせたいのではなく、時間を稼ぎたいのは明らかだとし、ウクライナが安全保障を得られるまで対ロシア制裁を維持するよう呼びかけた。
