▽イスラエル、ガザ市へ空爆強化  ネタニヤフ首相の早期制圧発言受け<ロイター日本語版>2025年8月12日午前 12:25 GMT+9

イスラエル、ガザ市へ空爆強化  ネタニヤフ首相の早期制圧発言受け

[カイロ 11日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相がイスラム組織ハマスに対する新たな攻撃を「かなり早期に」完了させる見通しだと述べた数時間後、パレスチナ自治区ガザのガザ市東部で数週間ぶりの激しい空爆があったと住民らが報告した。

目撃者によると、イスラエルの戦車や戦闘機は11日、ガザ市東部郊外の3地区を激しく攻撃し、多くの家族が自宅から西へ避難を余儀なくされた。1人の住民は道路にミサイル着弾があったとロイターに伝えた。

ガザ市住民の一部は、数週間ぶりのひどい夜だったと指摘。現在約100万人が避難しているとハマスが主張するガザ市への、より大規模な攻撃の準備が進められているとの懸念が高まっている。

イスラエル軍は、ハマス戦闘員に対して砲撃したと主張した。新たに承認されたガザ市制圧計画の一環として軍がガザ市内へより深く進攻する動きの兆候は、地上では確認されなかった。

イスラエル軍はハマスが使用していたガザ市東部の発射基地を10日に破壊したと述べた。

ネタニヤフ氏は10日、イスラエル軍に新たな攻撃計画を加速するよう指示したと明らかにしていた。

ガザ市シファ病院近くのテントへの空爆では、中東の衛星テレビ局アルジャジーラの著名記者アナス・アル・シャリフ氏を含む6人のジャーナリストが死亡した。

イスラエルの新たな攻撃計画を受けて海外では警戒感が高まり、フランスのマクロン大統領は11日、計画は「前例のない大惨事」と「終わりのない戦争への動き」を告げるものだと述べた。

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▽IAEA高官がイラン訪問へ、「協力の枠組み交渉」とアラグチ外相<ロイター日本語版>2025年8月11日午後 12:26 GMT+9

IAEA高官がイラン訪問へ、「協力の枠組み交渉」とアラグチ外相

[10日 ロイター] – イランのアラグチ外相は10日、国際原子力機関(IAEA)の高官が11日に協議のためイランに向かうと述べた。ただ核施設への訪問は予定されていないとした。

アラグチ氏は、「協力の枠組みを決めるための交渉があす行われる」と10日にテレグラムに投稿。「枠組みが決まるまでは核施設を訪問する予定はない」とした。

イスラエルが6月にイランの核施設を攻撃して以降、IAEAの査察官は核施設に立ち入れないでいる。

先月、イランの国会はIAEAとの協力を停止する法律を可決した。同法は、IAEAが核施設を査察する場合は、最高国家安全保障会議の承認が必要と規定している。