▽トランプ氏、半導体関税「200%か300%」も-今後2週間に設定へ

Hadriana Lowenkron、Kate Sullivan

更新日時 2025年8月16日 1:39 JST

  • 来週かその次の週のどこかで半導体関税を設定すると発言
  • 300%に上がる可能性に言及、米国内に生産拠点移転なら免除も示唆

トランプ米大統領は15日、向こう2週間に半導体への関税を設定する意向を示し、当初言及していた100%を上回る「200%、300%」の水準に引き上げる可能性もあると述べた。

  「来週とその次の週に鉄鋼と半導体の関税を設定する予定だ」と、ロシアのプーチン大統領との首脳会談に向けてアラスカ州へ向かう大統領専用機内で記者団に述べた。

  鉄鋼関税について、トランプ氏が言い間違いをしたのかは不明。トランプ氏は6月、すでに鉄鋼とアルミニウムに対する関税を50%に引き上げている。

  トランプ氏は先週、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が同席した同社の投資計画発表イベントで、半導体に100%の関税を課す考えを表明。ただ、米国内への生産移転を進める企業の製品については免除する考えを示した。

関連記事:トランプ氏、半導体への100%関税賦課を表明-米に生産移転なら除外

  ホワイトハウスはその後、この免除措置の詳細について説明していないが、トランプ氏は、国内生産向けに6000億ドル(約88兆1800億円)規模の投資を計画しているアップルは免除対象になる可能性を示唆していた。

  この日は、半導体関税がさらに高くなる可能性に言及し、「200%、300%になるかもしれない」と述べた。

  トランプ氏はこれまで、半導体や医薬品への関税を数週間以内に導入すると繰り返し表明してきたが、正式発表はまだ行われていない。

  両セクターとも4月以降、商務省による調査の対象となっている。同調査は安全保障上の理由で関税を課す場合の前提条件だ。調査手続きは複雑になる場合があり、完了には数カ月以上かかる可能性がある。

原題:Trump Says Semiconductor Tariffs Coming Soon, Could Reach 300%(抜粋)