▽ガザ市の住民数千人、避難開始 イスラエル攻撃に対応<ロイター日本語版>2025年8月19日午前 1:32 GMT+9

[カイロ 18日 ロイター] – イスラエル政府がガザ市制圧計画を決定する中、パレスチナ住民数千人がガザ市の東部で爆撃が続く地域から、パレスチナ自治区ガザの西部や南部地域への避難を開始している。一方、イスラエル国内では戦闘終結とイスラム組織ハマスによって拘束されている人質の解放を求め、戦闘開始以来最大級のデモが行われた。
イスラエルのネタニヤフ首相はガザ市をハマスの最後の主要な街のとりでだと主張。ただ、すでにガザの75%を制圧する中、イスラエル軍は攻撃を拡大すれば生存している人質を危険にさらすほか、長期にわたるゲリラ戦に突入するリスクがあると警告している。ガザ市でも戦闘終結を求めるデモの実施が呼びかけられており、ハマスに対してイスラエルの地上攻撃を回避するための協議を強めるよう求めている。
イスラエル部隊がガザ市に侵攻した場合、数十万人が避難を余儀なくされる可能性がある。
ガザのベイトラヒヤのパレスチナ人避難所管理者は必要な緊急テント数を150万と試算。イスラエルが今年1─3月の停戦期間中に同地に許可したテントは12万張りにとどまると指摘した。国連の人道支援事務所は先週、ガザで緊急避難物資を必要とする人は135万人と発表している。
ガザ市で事業に携わる男性は「ガザ市の住民は死刑宣告を受け、執行を待つような状況だ」とロイターにチャットアプリを通じて伝えた。
