▽米・ウクライナ首脳、プーチン氏を交えた3者会談実現に楽観表明
Gabriella Borter
- 安全の保証に米関与、今日順調なら3者会談開催されるとトランプ氏
- 安全の保証「われわれが関与するものになる」とトランプ氏
トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ホワイトハウスで会談した。両首脳は、欧州首脳を交えた会議が、戦争終結に向けたロシアのプーチン大統領を交えた3者会談につながるとの楽観的見方を示した。
トランプ氏は15日の米アラスカ州でのプーチン氏との会談では「3年にわたる紛争の終結はゼレンスキー大統領にかかっている」と発言して同盟国の懸念を呼んだが、この日の会談はウクライナに希望を与える内容となった。
ゼレンスキー氏は、和平合意の一環として米国が安全の保証に関与する見通しに勇気づけられたと発言。また、領土交換の議論はプーチン氏との直接会談に限るべきだという自身の重要な要望をトランプ氏が受け入れたと示唆した。一方、トランプ氏は、善意の証しとしてロシアに最大1000人の捕虜解放を促すことができる可能性があると述べた。
ホワイトハウス返り咲き後のトランプ氏とゼレンスキー氏との関係はしばしばぎくしゃくしてきたものの、両首脳はこの日、お互いを称賛し合い、両国の結束を強調した。
トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室でゼレンスキー氏と会談中に記者団に対し、「今日全てがうまくいけば3者会談が開催されるだろう」と述べ、「われわれは全員と協力して、平和が実現するなら、その平和が長期的に維持されるようにするだろう」と語った。
トランプ氏は米国がウクライナにどのような「安全の保証」を提供するのかとの質問に対しては、「われわれが関与するものになる」と発言。欧州諸国が「防衛の最前線」に立つが、米国はウクライナ防衛で「彼らを助ける」だろうとし、明確な方針には踏み込まなかった。
前回2月にゼレンスキー氏がホワイトハウスを訪れた際には、トランプ氏と激しい口論に発展。これを受けて、米国はウクライナへの軍事支援を一時停止するなどした。
両首脳の会談後はメルツ独首相、マクロン仏大統領、スターマー英首相、メローニ伊首相、フォンデアライエン欧州委員長らを交えた協議が行われている。協議にはトランプ氏と個人的な関係を築いている北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長やフィンランドのストゥブ大統領も出席している。
トランプ氏は一連の会談後にプーチン氏に電話をするつもりだと発言。その後、ドイツ紙ビルトは、トランプ氏がウクライナ協議を一時中断してプーチン氏に電話をし、電話会談後に協議を再開すると報じた。
原題:Trump Will Call Putin to Push for Trilateral With Zelenskiy (2)、Trump Pledges US Will Be ‘Involved’ in Ukraine Security、*TRUMP TO RESUME TALKS AFTER CALL WITH PUTIN: BILD(抜粋)
