By Krishna N. DasAftab Ahmed

ロシア、印への石油供給継続 「国益」のため米関税克服へ

[ニューデリー 20日 ロイター] – 在インド・ロシア大使館の高官は20日、ロシアはインドへの石油の供給を継続すると述べた。またロシアはインド・中国との3カ国協議が近く開催されることを期待していると述べた。

バブーシキン代理大使は記者会見で、「政治状況にかかわらず、(インドのロシアからの)原油輸入量は同水準を維持することを強調したい」と述べた。

インドの原油輸入量全体のうち、ロシア産原油は35%を占めている。ウクライナ戦争前はわずか0.2%だった。

またバブーシキン氏は、インドとロシアは「国益」のために、トランプ大統領の関税措置を克服する方法を見つけるとの考えを示した。

プーチン大統領とモディ首相の会談については、年内に実現する見通しだと述べた。また、ロシアを加えた3国間協議については、「その重要性に疑問の余地がないため、遅かれ早かれ再開されることを大いに期待している」と述べた。

通商担当高官は会見で、ロシアとインドの貿易が年10%のペースで拡大すると予想した。

これとは別に、ロシアのデニス・マントゥロフ第1副首相は、ロシアはインドへの液化天然ガス(LNG)供給の余地があると考えていると述べた。インタファクス通信に対し「われわれは原油、石油製品、火力発電用炭、原料炭を含む燃料の輸送を継続している」とした上で「ロシア産LNGの輸出には可能性があると見ている」と述べた。

また、ロシアのエフゲニー・グリバ副委員長(通商担当)は、インドにとってロシアからの原油購入は「非常に利益がある」ため、インドは原油供給元を変更したいとは思わないだろうと言及。ロシアはインドへの原油供給を継続するための「非常に特別なメカニズム」を持っていると述べた。

インド外務省は電子メールでのコメント要請にすぐには応じていない。