Eric Martin

  • 来月提出する2026年度予算案の一環として関税を引き上げる方針
  • 自動車や繊維、プラスチックなどが関税引き上げの対象-関係者

メキシコ政府は来月提出する2026年度予算案の一環として、中国からの輸入品に対する関税を引き上げる方針を固めた。安価な輸入品から国内企業を守るとともに、トランプ米大統領が長らく求めてきた要請に応える狙いもある。 

Claudia Sheinbaum Commemorates 100th Anniversary Of The Bank Of Mexico
メキシコのシェインバウム大統領Photographer: Alejandro Cegarra/Bloomberg

  事情に詳しい3人の関係者によれば、対象は自動車や繊維、プラスチックなどの輸入品で、中国の補助金によって価格競争力を持つ製品から国内メーカーを保護することが目的という。さらに、他のアジア諸国からの輸入品でも関税が引き上げられる見通しだと、関係者の1人が語った。

  ただ、具体的な税率は今のところ不明で、計画は変更の可能性もあるという。メキシコのシェインバウム政権による歳入案の草案は、9月8日までに議会に提出される予定。

  大統領府と経済省はコメントを控えている。財務省も取材要請にすぐには応じなかった。

原題:Mexico Set to Raise Tariffs on Imports From China After US Push(抜粋)