Ryan Vlastelica
- モメンタムがいかに崩れたかを示している-テクニカルアナリスト
- 4月安値は依然として約78%上回る水準、時価総額世界最大は維持

米エヌビディアの株価は2日の取引でも軟調となり、重要なテクニカル水準として意識される50日移動平均線(171.02ドル)を下回った。この水準を割り込む動きは、短期的なモメンタムの弱さを示すサインと受け止められている。

キングスビュー・パートナーズのチーフ・テクニカルアナリスト、バフ・ドーマイヤー氏は50日移動平均線を割り込んだことについて「モメンタムがいかに崩れたかを示しており、短期的な株価動向に懸念を抱かせるものだ」と語った。
同氏は、エヌビディア株の次の下値支持線を160ドル、その下は145ドルとみている。「145ドルを割り込めば、先行きに強い懸念を抱かざるを得ない」と付け加えた。
エヌビディア株は4営業日で7%余り下落し、時価総額にして3400億ドル(約50兆4600億円)超が失われた。ただ、4月の安値かはら依然として約78%高い水準にあり、時価総額では2位のマイクロソフトを大きく引き離して世界最大の座を維持している。
ドーマイヤー氏は「長期的には依然として伸びしろがあるものの、短期から中期にかけてはピークを迎えたように見える」と述べた。
原題:Nvidia’s $340 Billion Rout Drags Stock Below Key Technical Level(抜粋)
