▽ゼレンスキー氏、ロシアの大規模攻撃を非難 圧力強化呼びかけ<ロイター日本語版>2025年9月4日午前 6:06 GMT+9

[キーウ 3日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシアが夜間にかけてウクライナ全土に対し大規模な攻撃を実施したことを受け、同盟国に対しロシアに対し一段の圧力をかけるよう呼びかけた。
ロシアのプーチン大統領が 中国の北京で行われた抗日戦争勝利80年記念式典に出席する中、ロシア軍は500機を超えるドローン(小型無人機)と数十発のミサイルを投入しウクライナ全土を攻撃。多くのエネルギー、交通インフラなどが被害を受けた。
ゼレンスキー大統領は「明らかに示威的な攻撃だ。ロシア経済に対し十分な圧力がかけられていないため、こうした攻撃が続いている」とし、「ロシアに強い圧力をかけることの必要性についてパートナー国と協議する」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。
その後、訪問先のデンマークで「ロシアは週に数回、定期的な攻撃を行っている。こうしたことは、ロシアが戦争終結に向けたいかなる試みも拒否し、戦闘を継続しようとしていることを明確に示している」とし、 同盟国に対しウクライナに防空システムを提供するよう呼びかけた。
プーチン大統領はこの日、ウクライナでの戦争について「良識が働けば」交渉を通して終結させる余地があるとし、そうした選択肢を望むとしながらも、武力を通した終結が唯一の解決策となる場合はその道を選ぶ用意があるとの認識を示した。
米 ホワイトハウス当局者によると、トランプ大統領は4日にゼレンスキー大統領と電話会談, opens new tabを行う見通し。
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[ワシントン 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、ウクライナでの紛争に関する協議を数日中に行う計画だと明らかにした。8月にアラスカで開催したロシアのプーチン大統領との会談後も、紛争終結に向けた進展は見られず、トランプ氏は苛立ちを募らせている。
ホワイトハウス当局者によると、トランプ大統領は4日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行う見通し。
トランプ大統領はこの日行われたポーランドのナブロツキ大統領との会談で記者団に対し、「プーチン大統領へのメッセージはない」と語った。その上で「プーチン大統領は私の立場を理解しており、いずれ決断を下すだろう。彼の決断が何であれ、われわれがもしそれを不満に感じれば、事態がどうなるかはいずれ分かるだろう」とした。それが何を意味するかについては説明しなかった。
また、戦争は「何らかの形で」解決されるだろうとしつつも、終わらせることがこれほど難しいとは思っていなかったとも明かした。
トランプ氏は「もっと簡単だと思っていた」とし、「中程度、もしくは最も簡単なことになるのではと思っていた。戦争では何が起こるか分からない時もある」と述べた。
また、フランス大統領府は3日、ゼレンスキー氏やマクロン仏大統領ら欧州各国の首脳が4日にトランプ大統領と電話会談する予定と発表。同会談に先立ち、ウクライナに安全保障上の支援提供を表明している約30カ国の首脳による会合が、主にオンライン形式で行われる予定。 もっと見る
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