中朝首脳が会談、戦略的な意思疎通を強化

[北京 4日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は4日、訪問先の中国・北京で習近平国家主席と会談した。中朝首脳の会談は6年ぶり。中国国営メディアによると、習主席は連携の一段の強化を呼びかけた。

金総書記は2日、娘の「ジュエ」氏を伴って専用列車で北京に到着し、3日に北京で開かれた抗日戦争勝利80年記念式典に習主席やロシアのプーチン大統領らと共に出席。軍事パレードも共に観覧した。

金総書記と習主席の会談は北京の人民大会堂で実施。中国中央テレビ(CCTV)が公開した映像によると、金総書記は軍事パレードの成功に祝意を表した上で、「中国の偉大な国際的な地位が力強く示された」とし、「中国の祝典は北朝鮮の祝典でもある」と述べた。

習主席は中朝は「運命を共にする善き隣人、善き友、善き同志」とし、「中国と北朝鮮は共通の利益を守るために国際、地域情勢での戦略的協調を強化しなければならない」と言及。「高官レベルの交流と戦略的な意思疎通を強化するほか、相互理解と友好を深め、あらゆるレベルでの交流を拡大し、各分野での実務的な協力を進める用意がある」と述べた。朝鮮半島問題については、地域の平和と安定を維持するため、北朝鮮との協調を引き続き強化する用意があると語った。

金氏は3日、ロシアのプーチン大統領と会談。北京での日程を終え、4日夜、専用列車で帰国の途に就いた。