
自民党の有村治子両院議員総会長は4日、X(旧ツイッター)で両院議員総会長の辞任を森山裕幹事長に申し出たことを明らかにした。「悔いや未練はありません。一議員として、挙党態勢の再構築と、国政の本分に尽くして参ります」と書き込んだ。
7月の参院選大敗を総括した2日の両院議員総会以降、森山氏ら党四役に加え、坂本哲志国対委員長、小渕優子組織運動本部長らが辞意を表明した。
一方、石破茂首相(党総裁)を巡っては後任人事を指名しないことで、体制維持を図ると報じられているといい、有村氏は「2度の国政選挙で大敗した責任を取るために、自民党の最高幹部が、誰一人として辞任しないという事になってしまいます」と懸念し、「国政選挙の結果こそ、主権者たる国民の最大の民意だと信じる私は、現状を看過することができません」と強調した。
有村氏は党内唯一残った麻生派に所属している。
両院総会の議事の公平性を確保する立場から、同派会長の麻生太郎最高顧問との連絡を控えていたといい、自身の辞意についても「『辞めるべき』との指南を受けておらず」とした。「『派閥全員に、総裁選実施に向けた署名提出の指示が出ている』と言う事実も、全く無い」とも書き込んだ。
▽自民・小渕組織運動本部長が辞意 有村両院議員総会長は辞表提出<毎日新聞>2025/9/5 10:13

自民党の小渕優子組織運動本部長が、7月の参院選で大敗した責任を取るとして、党執行部に辞意を伝えた。自民関係者が5日、明らかにした。
自民党内では2日の参院選総括後、森山裕幹事長▽鈴木俊一総務会長▽小野寺五典政調会長▽木原誠二選対委員長――の党四役が石破茂首相(党総裁)に辞意を伝達。首相はいずれも「預かり」として後任人事に着手していない。小渕氏についても同様の対応を取るとみられる。
有村治子両院議員総会長も4日、自身のX(ツイッター)で森山氏に総会長の辞表を提出したことを明らかにした。有村氏は、首相が党四役の後任人事に着手しないことについて「責任を取るために誰一人として辞任しないということになる。現状を看過することはできない」と批判した。
